60代女性です。膝に水が溜まっていて、病院で何度も抜いてもらっています。でも最近、水を頻繁に抜くのは良くない(クセになる)という記事をネットで見かけました。
以来こわくて、どの治療法が正しいのか良く分かりません。
この記事は本当でしょうか?

水を抜いたことでクセになる、ということはありません。
何度も水が溜まってしまうのは、水が溜まる原因(炎症)が残っているためです。

■「膝に溜まる水」の正体は?
膝に溜まる水の正体は、増加した関節液です。膝関節は、膝への衝撃を吸収したり関節の動きを良くする役割を果たす、関節液で満たされています。関節液は膝関節内で炎症が起こると、大量に分泌されます。関節液は、関節を包んでいる袋(関節包)の内側を覆う滑膜という組織から分泌され、正常時は1cc程度を保っているのですが、炎症によって関節液の分泌に異常が生じると、50cc以上溜まることもあります。

■なぜ水が溜まるのか?
関節に無理な負荷がかかると、膝軟骨が損傷を受けます。損傷した軟骨のかけらが関節包の内側にある滑膜を刺激することで、炎症が起こります。炎症が起こると滑膜から関節液が大量に分泌され、「膝に水が溜まる」状態になるのです。通常の関節液にはヒアルロン酸などの有効成分が含まれており、膝への衝撃を和らげるはたらきをしますが、大量に分泌された関節液は有効成分が少なく、衝撃を和らげてくれません。放置してしまうと損傷が進んで炎症が繰り返される(膝に水が溜まり続ける)という悪循環に陥ります。

膝の水を抜くと腫れや痛みは一時的に和らぎますが、これは根本的な治療ではありません。膝の水を頻繁に抜くとクセになるのではなく、炎症の原因が解決されていないため、何度水を抜いても溜まってしまう、というのが事実です。炎症の原因が解決されれば、水は溜まらなくなります。

■膝に水が溜まる原因
抜いた水の色である程度の原因特定が可能です。

・褐色、赤色(血液)→外傷(半月板損傷、靭帯損傷、骨折など)
・白濁した色→関節リウマチ、痛風
・黄色く透明な色→変形性膝関節症

特に50代以降の方に多い原因は、変形性膝関節症です。

■変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは、膝軟骨がすり減っていく進行性の病気です。加齢とともに軟骨がすり減ることで発症することが多く、変形性膝関節症を抱えている人は、国内で年々増加傾向にあります。症状が進行すると痛みが強くなり、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなり、末期には歩行が困難になっていきます。初期の段階では水抜きやヒアルロン酸注射で痛みが緩和され、膝の動きもスムーズになりますが、これらはあくまで対症療法で根本的な治療ではありません。症状が進行すると対症療法が効きにくくなり、人工膝関節手術を検討していくことになります。

■変形性膝関節症の治療法
当院では、変形性膝関節症の治療として再生医療の提供を行っています。PRP治療培養幹細胞治療は、変形性膝関節症が進行した方でも人工関節手術なしで痛みを改善し、症状の進行を遅らせることも期待できる治療法です*1。採血や脂肪の採取が必要になりますが、膝への治療は注射のみなので、日帰りで治療ができます。

■気になる方は一度クリニックへご相談を
当院では、医師が膝の状態を詳細に診断したうえで、患者様の生活習慣やご希望を詳しく伺い、お一人おひとりに適した治療プランをご提案いたします。膝に溜まる水のご相談はもちろん、他のお悩みのご相談や治療に関するご質問、セカンドオピニオンとしての利用もしていただけます。ぜひお気軽にご相談ください(セカンドオピニオンも下記からご予約いただけます)。

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<出典>
*1 Pers YM, et al. Adipose Mesenchymal Stromal Cell-Based Therapy for Severe Osteoarthritis of the Knee: A Phase I Dose-Escalation Trial. Stem Cells Trans Med 5: 847-56. 2016.

情報提供医師

尾辻 正樹 医師(横浜ひざ関節症クリニック 院長)

日本整形外科学会認定専門医

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