情報提供医師

尾辻 正樹 医師(横浜ひざ関節症クリニック 院長)

日本整形外科学会認定専門医/再生医療学会認定医

尾辻医師の詳しいプロフィール

膝を曲げると痛いのでクリニックでMRIを撮り、観てもらったら、膝の軟骨がへっているという診断が出た。通常の運動には支障がなかったので、ジムで運動を続ける状態で3年程たったが、2か月ごろ前、膝に腫れを感じて水を抜いた。
ただ、その日にジムのお風呂に入ったときに、ばい菌がはいった可能性があり、その後、膝に痛みを感じるように。

最近では膝の皿の周りが固まったような状態で、膝を伸ばしても曲げても痛い。
今日、通院しているクリニックにいったが、軟骨の減りが大きくなっているから痛くなってきたとの診断。急に膝が悪化するのはおかしいので、菌が入って炎症を起こしたのではないかと思うが、診断は軟骨のヘリが痛みの原因といわれた。

治すには手術したほうがいいとのこと。このままでは痛みが増して歩けないようになりそうな感じがします。
左の膝を比べて右の膝が常に熱をもっていて炎症を起こしている。炎症を抑える薬か注射がないか聞いても軟骨の減りが原因と言われて、これまでにも何回がヒアルロン酸を打ってもらうが効き目がありません。

膝が熱を持つ原因を取り除かないと痛みは取れないと思います。
何かいい治療法はありませんか?

痛みや腫れが続いているとのことで、お辛い状況をお察しいたします。
通院されているクリニックの診断のとおり、軟骨のすり減りが原因であれば、当院の治療で症状の改善が期待できるかと思います。

腫れの原因は?
お話の限りですと、ご相談者様の膝の状態は、軟骨がすり減って関節内部が炎症を起こしている「変形性膝関節症」の状態にある可能性が高いと考えられます。
熱を伴って膝が腫れたり、放置した痛みがだんだん強くなっていくという経過は典型的なものです。おっしゃるような「膝が固まったような動かしづらさ」も変形性膝関節症でみられる症状のひとつです。

炎症・腫れ・痛みが生じるメカニズムは?
軟骨がすり減ると、その削られた欠片が関節を覆う膜(滑膜)を刺激し、その結果炎症が起こります。
炎症を起こした滑膜からは大量の関節液が分泌されます。そこに含まれるサイトカインという物質には、炎症を悪化させる作用があるので、痛みはさらに増幅されます。

溜まった水は抜くべき?
炎症が起こっているときに分泌される関節液はヒアルロン酸濃度が低くてサラサラしていますが、健康的な関節液には粘り気があります。この粘り気が関節の潤滑油のような役割を果たして膝の動きをスムーズにしてくれるのです。ところが、炎症を起こした膝の関節液はそうなっていません。この状態を放置すると、関節の動きのスムーズさが損なわれ軟骨の損傷はさらに進行していくという悪循環を引き起こします。

感染症の可能性は疑うべき?
感染症の時と変形性膝関節症の時では対処法が異なりますので、しっかりチェックする必要があります。
感染の可能性については、関節液や血液検査で調べることができます。
例えば細菌の感染による化膿性関節炎の場合、血液検査で白血球数やCRPの数値が上昇したり、関節液検査では細菌が確認され、膝の水が膿みのようなときもあります。
一方、変形性膝関節症では血液検査で異常な数値はなく、関節液もやや黄色味をおびた透明な水です。

今後の対処法は?
まずは画像や血液、関節液などの検査で細菌感染の有無を確認します。
その上で、もし感染が確認されなかった場合は、当院であれば血液を利用するPRP-FD注射や、自己細胞で治療する培養幹細胞治療などの可能性について検討します。
どちらも抗炎症作用が認められていて、ヒアルロン酸注射で良くならない膝の痛みの改善効果についても、国内外で複数報告されている治療法です。

このままヒアルロン酸注射を打ち続けても痛みが改善しない場合は、セカンドオピニオンとして当院で治療のご相談を承ることも可能です。
全国11拠点に展開しておりますので、まずはお近くのクリニックへお気軽にご相談にお越しください。膝や再生医療に詳しい医師がしっかり診察・診断し、適した治療をご提案させていただきます。

まずはお気軽にご相談ください。

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